第1戦 広島がエース対決を制し本拠地で先勝!

先発のジョンソンは5回以外すべてでランナーを出すなど苦しんだが、7回途中1失点の粘投で大事な初戦勝利に貢献した
日本シリーズでは初めての顔合わせとなった両チーム。試合はこの2日後に沢村賞が決まったジョンソン(
広島)と、165キロ右腕の大谷(
日本ハム)というリーグを代表する2人の投げ合いで幕を開けた。
先制したのは広島。2回に先頭の鈴木が四球で出塁すると安部の右前打で一死一、三塁とする。続く石原は空振り三振も、安部が二盗を敢行。大野が二塁に投げる間に三走・鈴木が本盗を仕掛け重盗で1点をもぎ取った。4回には松山、
エルドレッドに一発が飛び出しリードは3点に。勢いづいた広島打線は7回には代わったばかりの石井を攻めたて丸の適時打、エルドレッドの犠飛でダメ押し。一方の日本ハムは10安打も7回の
レアードの一発で1点を返すのがやっと。広島が本拠地で先勝した。
第2戦 田中の好走塁が功を奏し接戦で広島2連勝

6回、菊池の巧打に好走塁と決死のヘッドスライディングで応えた田中。直後の増井の悪送球もこの得点があったからこそだろう
息詰まる投手戦となったこの試合、均衡を破ったのは広島が誇る不動の一~三番“タナキクマル”だ。
1対1で迎えた6回裏、先頭の田中が増井の135キロの直球を左線二塁打。続く菊池が2ボール1ストライクとなった4球目をバスターで左前に運ぶと二走・田中がホームへ激走しタッチアウトに。しかしリプレー検証の結果、セーフとなり貴重な勝ち越し点が入った。すると直後に丸の犠打を増井が一塁へ悪送球し追加点を献上。その後も鈴木の犠飛、エルドレッドの2戦連発弾でこの回一挙4点を挙げ、中継ぎ、クローザーが0点に抑え広島が連勝した。
追い上げたい日本ハムは9回に連打で無死一、二塁のチャンスを作るも無得点。この日、得点圏にランナーを進めたのは得点した4回を除きこの回で2度目と、攻めあぐねた。