移籍についてはチームそれぞれに考え方、資金力、さらに現有戦力の質、量、年齢が違い、それは1年ごとに変わってくるものでもある。ここでは過去5年にフォーカスしながら、12球団別に移籍のトレンドをチェックする。 日本ハム BOSシステムをベースに“破壊と創造”を繰り返す

陽の後釜として狙っていた大田獲得のために、かつての左腕エースも放出へ
連覇へ向けて早速動いた。11月2日、2012年のMVP左腕・
吉川光夫、若手有望株の
石川慎吾を放出し、
巨人から
大田泰示、
公文克彦を獲得。実績では差があってもチームの強化ポイントに合致すれば思い切った決断を下す。下地にはベースボール・オペレーション・システム(BOS)という独自の選手を評価するデータベースがある。自軍選手だけでなく、他球団やメジャーの選手に至るまで力量を詳細に数値化。選手の放出、獲得はこの絶対的な数値が大きな判断基準となっている。
巨人で出場機会に恵まれず13年に獲得した
市川友也などは典型的な例であり、14年オフに小谷野一の後釜として獲得した
レアードもBOSがはじき出した数値が獲得の決め手となった。
時には批判覚悟で若手の起用、さらにはBOSと高年俸が釣り合わなければ、主力の放出も厭わず“破壊と創造”を繰り返してきた歴史。それが正しかったかどうかはこの10年で5度のリーグ優勝、2度の日本一という結果が証明している。
ソフトバンク 充実の戦力を背景に“補充”より“活性化”に

川島は貴重なユーティリティーとして欠かせない存在に[左・日高]
2012年以降、5年間のトレード案件は・・・
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