1月24日、都内ホテルにて第4回WBCを戦う侍ジャパンメンバー27人が発表された。28日には残る1人も発表され、その後、急遽欠場となった大谷翔平と入れ替わる形で武田翔太の選出も決定した。これで世界一奪還のために日の丸を背負う28選手が出そろった。 写真=高原由佳、BBM 現役メジャー・リーガーは1人だけ
日々アメリカから届けられる情報により、すでに招集が発表されていた
青木宣親(アストロズ)以外の現役メジャー・リーガーの参加が難しいことは、容易に想像がついた。とはいえ、昨年12月20日の一部メンバー発表で18人のみ(翌21日に青木の参加を公表で19人)を先行で明らかにし、9人分の枠を空けて年を越したのは、アメリカを舞台に投げる投手たちが首をタテに振るのを待っていたため。これは発表会見の席上で読み上げられた
小久保裕紀侍ジャパン代表監督の「残りの選手に関しては、MLB所属選手含めて、現在選考中です」のコメントからも明らかであった。

メジャー・リーガーでは唯一の参戦となった青木宣親。06、09年の同大会では優勝メンバーに名を連ねており、今大会のチームに欠かせない経験値の持ち主だ
昨夏には指揮官自ら渡米し、彼らに接触(激励で、招集に向けたオファーではない)、ある程度の手応えを得ていたはずだったが、フタを開けてみればクローザーを期待された
上原浩治(カブス)も、先発候補の
田中将大(ヤンキース)も、15年秋の第1回プレミア12までは小久保ジャパンのエースに君臨していた
前田健太(ドジャース)までも、1月24日の最終メンバー発表に前後して不参加を表明している。24日に都内ホテルにて行われた最終のメンバー発表会見で、指揮官は27人の出場メンバーを淡々と読み上げたが、MLB選手の選考過程については「結果的に、投手のメジャー・リーガーは入らなかったということしか申し上げられない」と苦しい胸の内を明かしている。
第3回WBCでの準決勝敗退を受けて、世界一奪還をメーンターゲットに同年秋、侍ジャパンの常設化が決定。その後、定期的に代表活動を行い、チーム強化を進めてきた。左表のように3人を除いてはすべて小久保ジャパンでの活動に参加した経験を持ち、国内ではトップクラスの選手たちが、短期決戦を前に複数回プレーをともにしていることは、大きなアドバンテージだろう。指揮官も認めるように、「チームの一体感」は大きな武器でもある。
その中で唯一のサプライズ選出が
平野佳寿だ・・・
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