第3回のWBCでは世界一に手が届かなかった。4年前、若さと元気を前面に押し出していた男は、チームで3番目の年長選手として大舞台に挑む。しかし、どんなに歳を重ねても、誰よりも熱い。世界の舞台でリベンジを期す“熱男”の思いとは──。 取材・構成=杉浦多夢、写真=高原由佳、大泉謙也(インタビュー) 王座奪還への決意
“悔しさ”からのスタートになる。2016年、3連覇を目標に掲げたソフトバンクだったが、日本一はおろかリーグ優勝にも手が届かなかった。間近に迫るWBCに目を移せば、13年の第3回大会で準決勝敗退の衝撃と悔しさを味わっている。それでも松田宣浩は前を向く。「WBCの1試合目から日本シリーズの最後まで、試合に出続ける!」と、熱を込めて17年への思いを口にした。 ──オフの自主トレは順調にこなせたでしょうか。
松田 体も絞れていい感じできていると思いますね。やっぱりWBCがあるので早めに仕上げようと思っていましたし。3月の最初にまずは一度ピークをもってこないと。いつもならそこからまだ1カ月調整できるんですけど。そういう意味でも、例年よりはいい感じだと思います。
──グアムの自主トレにはチームメートの
古澤勝吾選手、
オリックスの
宮崎祐樹選手と訪れました。
松田 古澤とは歳はだいぶ離れているんですけど、同じ内野手ですし、出身も同じ滋賀県ということもあって。古澤のほうから「自主トレに連れて行ってください」ということで、今年で2回目になります。やっぱり体力という部分で若い選手はすごいなっていうのを感じて刺激になるので、僕も感謝しないといけないですね。宮崎もチームは違いますけど、同じ大学(亜大)の後輩で、いつも仲良くしているので、一緒に行って切磋琢磨してきました。

松田は古澤(左)と宮崎(右)を引き連れたグアム自主トレでWBCに向けみっちりと体を絞り込んだ
──亜大での自主トレではやはりチームメートで大学の後輩でもある
東浜巨選手と汗を流しました。ホークスの若手は松田選手の目にどう映っていますか。
松田 グイグイ来てほしいですよね。みんな、いいものを持っているので、あとは・・・
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