熱気あふれる2017年シーズンも開幕間近だ。今年も各球団、それぞれの課題をクリアするために戦力補強を行い、オープン戦で調整を進めている。もちろん、どの球団も狙うは頂点の座。歓喜の瞬間を迎えるためにベストを尽くしているが、果たしてペナントレースはどのような展開を迎えると予想されるか。野球解説者の里崎智也氏と斉藤和巳氏に今シーズンのパ、セ両リーグの展望を語り合ってもらった。 取材・構成=小林光男、写真=矢野寿明、BBM ソフトバンクは8月にマジックも
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キューバ代表として出場したWBCでも豪快な打撃を見せたデスパイネ。ソフトバンクにこの大砲が加入したことは大きい
里崎 パ・リーグの1位、2位予想はともにソフトバンク、
日本ハムか。現時点での戦力を考えたら、ソフトバンク、日本ハムの2強は確かなこと。ただ、下手したら、夏場にはソフトバンクがマジックを点灯させるかもしれない。やはりデスパイネの加入が大きいと思う。昨年、
ロッテで24本塁打を放った大砲が加わり、マークも分散されて、ほかの打者にも好影響を及ぼすはずだから。
斉藤 唯一の懸念材料は中継ぎですかね。森福(
森福允彦)がFA移籍で
巨人へ行き、そこをどうするか。まあ、飯田(
飯田優也)がいて、嘉弥真(
嘉弥真新也)も腕を下げて生き残りをかけています。まだそこまでの嫌らしさはないですけど。ただ、極端なことを言ったら中継ぎも右だけでもいい。岩嵜(
岩嵜翔)が先発から回るかもしれないですし、力のある投手はたくさんいますから。
里崎 結局、ソフトバンクの場合、不安点に関して“あえて言えば”という状況なんだよね。無理やり不安点を探している。それほど戦力が分厚く、突出していると思う。結局、昨年もシーズン終盤の勝負どころで和田(
和田毅)、柳田(
柳田悠岐)らが離脱したから日本ハムに逆転優勝を許した。それがなければ3連覇を達成したはずだから。
斉藤 ケガ人の予想はできないですからね(笑)。あと一つ、WBC組の精神的な部分はどうかな、と。特に千賀(
千賀滉大)と武田(
武田翔太)。キャンプで本人とも話したら「燃え尽き症候群になったら……」と不安がっている部分も・・・
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