
写真=早浪章弘
柔らかさと力強さを持ち合わせた希有なスラッガーである。さらに、おとなびた優等生、強い芯がある頑固者、そして涙もろい感激屋……。「平成最後の怪物」となるかもしれない男は、高校生には酷な衆人環視の日々でも、飾ることなく、さまざまな顔を見せてくれた。
高校通算111本塁打。過去の最多107本はすでに抜いた。8月25日、U-18代表として出場した練習試合で史上最多の108号を場外弾で決めた際、「やるからには抜きたいと思っていました」と言ったが、それも、“集大成”である3年夏が終わったから出た言葉だろう。
チームスポーツで個人の成績は二の次。あるのは勝敗、そして仲間たちのために力を出し切れたかどうか。この18歳はそれを一番知っている。ただ、周囲の期待に応えたいという思い・・・
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