「東の清宮、西の安田」と言われ、期待されながらも激戦区大阪で敗れ、清宮幸太郎同様、夏の甲子園には届かなかった。今回のワールドカップまでの通算本塁打は64本と清宮には及ばないが、打者としての“懐”の深さでは負けてはおらず、その将来性を清宮以上と評価するスカウトも多い。それは頑強な体と類まれな身体能力に加え、現状に満足せず、自ら考え、始動のタイミングなどを試行錯誤する感性の柔軟性から来ている。全国屈指の激戦区でもまれた経験ゆえと言えるのかもしれない。

　サードのポジションでプロのレギュラーをつかむのは簡単ではないが、肩の強さと俊敏性も持ち合わせ、ほかのポジションでも・・・