プロ野球で最高の“先発完投型投手”に贈られる沢村賞を、今季は巨人の菅野智之が初受賞。同賞の選考委員会では、西武の菊池雄星との争いだったことが明らかにされているが、右腕に軍配が上がった。ただし、7項目の選考基準を見る限りその差は紙一重(両者とも5項目をクリア)。本当はどちらがスゴイのか、公式の選考基準をそれぞれ少し掘り下げて検証してみた。 基準(1) 勝利数15勝以上 苦手なしの菅野に軍配
菅野智之も菊池雄星も互いにキャリアハイの17勝、16勝で選考基準は堂々のクリア【表A-1】。貯金もそれぞれ12、10とエースの役割を果たしたと言える。菅野の17勝はセ・リーグでは2位の
薮田和樹(
広島)に2勝差をつけて堂々の最多勝、菊池もパ・リーグ最多勝だが、同じく16勝を挙げた
東浜巨(
ソフトバンク)とタイトルを分け合った。
沢村賞選考委員会では、菅野の両リーグトップの17勝を高く評価しており、同一リーグの他4球団から勝ち越し(
中日とは五分)、まんべんなく勝ち星を挙げていることも「今季No.1投手」を決定付けたと想像できる【表A-2】。一方で菊池はプロ入り以来苦手としているソフトバンク戦で4戦全敗20失点の印象があまりにも悪過ぎ・・・
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