野茂英雄の日本記録を更新し、メジャー記録と並ぶ8試合連続2ケタ奪三振を達成した則本昂大。その驚異の奪三振能力の中身に迫る。 
6月8日のDeNA戦[Koboパーク宮城]で日本新記録を達成した則本。記念すべき10個目は筒香から奪った
対ソフトバンクで最多の61奪三振
4年連続200奪三振を達成した則本昂大。これは野茂英雄(近鉄)以来24年ぶり9人目であり、21世紀初の快挙となった。そして今季、特にクローズアップされたのは「8試合連続2ケタ奪三振」だった。これは野茂が保持していた6試合連続を塗り替える日本プロ野球記録であり、則本の希有な才能が証明された瞬間でもあった。
記録がスタートしたのは4月19日の
西武戦[メットライフ]で、記録を伸ばすとともに話題は沸騰していく。そして5月25日の
オリックス戦[ほっと神戸]で6試合連続の日本記録に並ぶと、6月1日の
巨人戦[Koboパーク宮城]、同8日のDeNA[同]と2つ積み上げ8試合とした。
「個人の記録はどうでもいい。勝ちが最優先」と則本は常々語るが、期間中は1試合目の西武戦を除き、すべて勝利しており、これこそ有言実行。なぜ則本はこれだけの三振を奪うことができるのか。今シーズン、則本が残したさまざまな数字から、その理由を検証してみたい。
対戦チーム別で見ると、
ソフトバンク戦が最も多く61個。今季リーグ優勝を争ったライバルであり、日本一に輝いたチーム。7試合という登板数は首脳陣の信頼の証しとも言える。2試合以上の対戦で1試合平均の数が最も多いのが・・・
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