えっ!? と驚く好記録から、クスっと笑える珍記録まで、2017シーズンを彩ったレコードは、まだまだ多数ある。紹介しきれなかった“10”の記録を一挙に掲載しよう! “踏み忘れ”のち“10万号”
“珍デビュー”は序章に過ぎなかった。得点力不足に陥った打線の起爆剤として5月末に緊急補強された
オリックスの
マレーロ。6月9日のデビュー戦でサク越え弾を放つも、本塁“空過”で三塁打に。初アーチが取り消されたのは、1976年の
行沢久隆(
日本ハム)以来2人目で、ベース空過で“幻の一発”となったのは史上4度目。アウトを宣告された新助っ人は自らのプレーに困惑し、ベンチで呆然としていた。が、これが“マレーロ劇場”の幕開けだった。翌日に初本塁打を打ち直すと、以降もアーチを量産。レギュラーを不動のモノとし、迎えた9月29日の
ロッテ戦[ZOZOマリン]。6回に放った一発がNPB通算10万号となり、賞金100万円を手にした。試合後には球団が制作した『本塁踏み忘れTシャツ』を着用し「あれで名前を覚えてもらったし、それによってこの本塁打がある」と、自演自作(?)のメモリアル弾に笑顔が絶えず。そして、物語のエピローグはこの後──。チームメートの
T-岡田が同日の5回に放った9万9999号に対し、球団が『9万9999円』を贈呈したが、プレゼンターを務めたのは“したり顔”のマレーロだった。

本塁空過でアウトが宣告され呆然となったマレーロ

だが、10万号を放つとこの笑顔
■ベース空過による本塁打取り消し 長嶋茂雄(
巨人) 1958年9月19日
広島戦で一塁ベース空過
ガードナー(広島) 1981年7月19日 大洋戦で本塁ベース空過
イ・スンヨプ(巨人) 2006年6月11日 ロッテ戦で三塁ベース空過
マレーロ(オリックス) 2017年6月9日
中日戦で本塁ベース空過
西武・日本人野手20年ぶり1試合3発
「奇跡だと思います」とおどけたのは
西武の若き大砲だった。8月2日、
楽天戦[メットライフ]。「六番・一塁」でスタメン出場した山川穂高は4回に左翼へ5号ソロを運ぶと、6回にはバックスクリーンへ6号2ラン。2点差に追い上げられた直後の8回には7号ソロを左翼席へたたき込んだ。自身初の3打席連続本塁打で7対4の勝利に貢献。西武の選手の1試合3本塁打は10人目、日本人選手に限ると7人目で1997年の・・・
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