2017年秋の明治神宮大会を37年ぶりに制した日体大は、18年のドラフト候補に挙がる両右腕が原動力となった。最終学年となる18年も2人は健在であり、史上5校目(6度目)の「4冠」を狙う。国際大会を含めた18年の大学球界を展望していく。(学年は2018年4月以降の新学年) 写真=BBM 
日体大は松本[左]と東妻[右]による4年生右腕が健在。17年秋に続く大学日本一を虎視眈々と狙っている
ライバルと認め合う150キロ右腕コンビ
毎年、メンバーが入れ替わる大学野球において「秋春連覇」は難しい。しかも、リーグ戦ではなく、全国優勝ともなればさらに、ハードルが上がる。2018年、この難関に挑戦するのが日体大である。過去に前年秋の神宮大会を制し、翌年6月の全日本大学選手権のタイトルも手にしたのは5校(1979、80年=明大、81、82年=法大、93、94年=駒大、97、98年=近大、2007、08年=東洋大)ある。平成以降では右腕・
河原純一(元
巨人ほか)を擁した駒大、サブマリン・
宇高伸次(元近鉄)と
藤井彰人(元
阪神ほか)のバッテリーと遊撃手・
二岡智宏(元巨人)がいた近大、直近では正捕手・
大野奨太(現
中日)が攻守のカナメであった東洋大が偉業を遂げている。
10年ぶりの「秋春連覇」を狙う日体大は150キロ右腕・
松本航(4年・明石商高)と152キロ右腕・
東妻勇輔(4年・智弁和歌山高)の両右腕が健在だ。17年秋の明治神宮大会では2人で3試合を勝ち上がり、37年ぶり2度目の優勝を果たした。九州共立大との2回戦は松本、東妻のリレーで延長10回タイブレークを制すと、東洋大との準決勝は松本が4安打完封。東都王者を相手にしての快投に、刺激を受けたのが東妻。星槎道都大との決勝では東妻は散発2安打完封と、ほぼスキを見せなかった。
新チームでキャプテンに就任したのが・・・
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