2007年に北信越の4球団から誕生し、現在10球団まで拡大したBCリーグ。昨秋のドラフトでは育成2選手を含む6選手をNPBに送り込み注目される。ここでは“もう一つのプロ野球”、「独立リーグ」のお金事情をリポートする。 取材・文=岡田浩人 
2017年リーグ優勝を果たした信濃の胴上げ
4球団から10球団へ11年間で大きく拡大
日本で2番目となる独立リーグ「ルートインBCリーグ(以下、BCL)」が誕生したのは2007年4月のこと。「プロ野球がない地域に地元球団を作ることで地域活性化を図る」(村山哲二BCL代表)という理念の下、当初は新潟、信濃(長野)、富山、石川の北信越4球団でスタート。翌08年には群馬、福井、15年には福島、武蔵(埼玉)がリーグに参入。昨年17年には栃木、滋賀が加わり、現在は10球団……南東北から関西までの広範囲にまたがっている。
リーグ創設から1つの球団も消滅せず、順調にエリアを拡大しているように見えるが、リーグと球団の経営は決して楽なものではない。ただ、独立リーグならではの制度や工夫で、徐々に地域に根を広げながら、NPBを目指す選手や地域のファンに、野球の場を提供し続けている。
BCLではリーグ、そして10球団がそれぞれ独立採算で経営を行っている。
1球団当たりの年間予算規模は平均すると・・・
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