東大史上6人目のプロ野球選手となった宮台康平と、同じ赤門出身のプロ選手であり、現在はチームのGM補佐を務める遠藤良平氏。奇しくも同じドラフト7位で日本ハムに入団した2人が語り合う青春の東大野球部と、見据える未来の話。新旧の赤門エース対談をお届けする。 司会=岡本朋祐、構成=松井進作、写真=高塩隆(対談)、BBM 先輩左腕からのメッセージ
東大出身のプロ野球選手は過去に5人いるが、厳しい現実を味わっている。それだけに、赤門史上最高のサウスポーと呼ばれた宮台康平への期待は大きい。プロの世界でも見据えるのは、東大時代のチームのテーマでもあった「下剋上」。野心を胸に異色のルーキーがプロでの大いなる飛躍を誓う。 ──13年ぶりに東大からプロ野球選手が誕生。宮台選手は入寮の際に法学部らしくポケット版の『六法全書』を持ち込んで大きな話題を集めましたが、遠藤さんが入寮した際は何を持ってきたのですか。
遠藤 僕ですか?
宮台 あっ、それ知りたいです。
遠藤 全然覚えてないよ(笑)。宮台みたいに何か特別なものを持ち込んではないんじゃないかな……。話題にもならなかったし、記者さんたちからも聞かれもしなかったと思うけど。宮台は『六法全書』を持ってくることによって話題になるというか、標的になることはちょっとは意識はしていたんでしょ。
宮台 意識はしていました。だからと言って話題作りのために誰かに言われて持ってきたわけではないですし、あくまでも自分の考えでの行動です。
遠藤 そう、そこだよね。前にも宮台とは話したことがあるけど、自分の意に反することを・・・
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