今季、先発サウスポー4枚が“左腕王国”を形成するDeNA。気の早い話だが、仮に全員が2ケタ勝利をマークすれば同一球団の左腕投手の勝利記録としてはプロ野球記録となる。高田繁GMは「何が左腕王国だ。全員が20勝してからにしてくれ」と手厳しいが、周囲の期待は高く注目度は増すばかり。1998年以来のセ・リーグVを狙う原動力となれるか？


　沖縄・宜野湾キャンプのブルペンでは投げるたびに首脳陣の評価を高めている。故障さえなければ、ドラフト1位ルーキーの東克樹がDeNA先発陣の一角を担うことは間違いなさそうだ。下半身の安定した投球フォームから放たれる球はあらゆる球種が丁寧に制球され、それでいて直球はベース近くでの伸びを感じさせる。立命大時代に関西学生リーグで2度のノーヒットノーランを記録している完成度の高さは疑いようがない。

　ラミレス監督は「石田(石田健大)、今永(今永昇太)、濱口(濱口遥大)、東の4人で40勝できる。東が優勝に・・・