長いプロ野球の歴史で、開幕投手の栄誉に浴した男たち。その一人ひとりに多くのドラマがある。ここでは12球団別に過去の開幕投手を振り返りながら、物語に紡ぎ上げていく。 ※記録は2リーグ制以降 
1996年に開幕戦4連勝を飾った斎藤と捕手の村田
V9時代は大苦戦。江川、西本の“対決”
日本球界復帰が決まった
上原浩治の開幕戦最多登板(7)。ただし、勝ち星には恵まれず、最多記録の12三振を奪った2004年の
阪神戦でも7回2失点ながら後続が打たれ、勝敗はつかなかった。一方で最多4勝を挙げているのは
別所毅彦と
斎藤雅樹。1949年に南海から移籍して以降、セ・パ分立1年目の開幕投手であった
藤本英雄とともに主戦投手として君臨した。その藤本と登板を分け合っていたが、1勝1敗の藤本に対し、4戦4勝4完投。53年の国鉄戦(後楽園)では延長12回を投げ抜いている。90年代のエース・斎藤は90年こそ勝敗つかずも、93年から4連勝。94年から3年連続完封勝利は、後にも先にもない日本で唯一の記録である。
意外なのは65年から73年までのV9時代・・・
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