今週末から2018年シーズンのペナントレースがいよいよ開幕する。各球団も戦闘態勢に入っていくが、果たしてどのような展開となるのか。野球解説者の武田一浩氏と里崎智也氏に今季のセ、パ両リーグの展望を語り合ってもらった。 構成=小林光男、写真=桜井ひとし、BBM 
今季を表す漢字一文字を武田氏は「新」、里崎氏は「変」と記した
セ・リーグの優勝は広島かDeNAか
武田 今年のペナントレースの予想だけど、まずはセ・リーグからいこうか。僕の順位予想は1位・
DeNA、2位・
広島、3位・
阪神、4位・
巨人、5位・
ヤクルト、6位・
中日だね。
里崎 僕の予想とは1位、2位が逆なだけですね(笑)。
武田 DeNAのほうが広島より投手陣は上だと思っている。
濱口遥大の出遅れは痛いけど、先発に左が4枚入ってくるのは大きい。新人の
東克樹が活躍したら、優勝に近づくように感じる。キャンプで見たとき、東は球が高いように見えた。ちょっとスライドもするんだけどね。でも、オープン戦では抑えている。実戦向きの投手だね。
里崎 DeNAは中継ぎが不安。昨年も中継ぎの防御率は良くなかったですから(3.90)。
山崎康晃、
パットンの前、7回に投げるリリーフがカギになる。
井納翔一は適任だと思います。
武田 不安点は打線でカバーする。僕は
筒香嘉智が昨年以上の成績を残すと思う。昨年は開幕前にWBCがあったことが響き、開幕からしばらく不振に陥った。だけど、今年は大丈夫だろう。それにチームには昨年、日本シリーズに出場した経験もあるから。
里崎 でも、しょせん3位ですよ、シーズンは。2010年、
ロッテも3位から日本一になりましたけど、翌年は最下位でしたから(笑)。
武田 ただ、DeNAは若手が伸びている。FAで阪神から
大和も獲得して内野の守備力や機動力をアップさせるなど、的確に弱点を埋めつつあるからね。キャンプを取材しても油断が感じられなかった。
ラミレス監督が率いた2年間、開幕ダッシュに失敗しているけど、そこをスムーズに滑り出せれば1998年以来の優勝も近づいてくるはず。ただ、広島とは・・・
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