1試合1試合、1プレーが進路を決める上で、すべてがプロへのアピールとなる。当然、相手チームとの対戦に集中するわけだが、やはり、ネット裏スカウトの視線も気になるところ。有力選手の動向をリポートしていくが、まずは、東洋大をけん引する3人の150キロ右腕である。 取材・文=佐伯要 
埼玉県川越市内のグラウンドへ下がる階段で談笑する3人。今春は力を結集して東都3連覇を狙っている/写真=桜井ひとし
この春、東洋大の150キロトリオがスカウトの熱視線を集めている。最速155キロの
甲斐野央、153キロの
梅津晃大、151キロの
上茶谷大河。150キロの大台を超える3人は新入生として参加した1年春(2015年2月)の千葉県鴨川市でのキャンプから「かい・ちゃた・つ」とまとめて呼ばれ、常に比較されてきた。
東洋大入学当時、甲斐野と梅津の球速は140キロを超えていたが、上茶谷は130キロ台だった。
3人の中で、最初に頭角を現したのは甲斐野だった。2年春の専大2回戦で150キロを計測した。
この瞬間を、梅津と上茶谷は神宮球場のスタンドから制服姿で見ていた。「オレたち、このままじゃダメだな」と2人で話したという。
「ライバル・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン