今春キャンプ開始時点では「二番・セカンドの候補の1人」に過ぎなかったが、今やショートを守る坂本勇人の相棒として欠かせない存在に。脚力を生かした華麗でダイナミックなプレーに、確実性も備え始め、守備データでも好成績をたたき出している吉川尚輝。中京学院大の先輩でもある広島・菊池涼介とも比較され始めているが本人は、どのように感じているのだろか。 取材・構成=坂本匠、写真=早浪章弘、内田孝治、BBM ※成績・記録は5月27日現在 セカンドは難しい
新人年の一軍出場はわずか5試合に終わったが、昨秋の宮崎秋季キャンプで高橋由伸監督に「すごく楽しみな選手。セカンドのレギュラー筆頭候補」と存在をアピールすると、今春キャンプでは強化選手に指定され、一塁の定位置をつかんだ岡本和真とともに、オープン戦まで結果を残し続けた。力でつかんだセカンドのポジションで初の開幕スタメンをつかむと、5月27日まで全46試合で二番・セカンドのポジションを守り続けている。 ──開幕から全試合に二番・セカンドで先発出場を続けています。
吉川尚 東京ドームでは毎試合4万人を超える大観衆の中でのプレーですし、昨年は1年間のほとんどが二軍でしたから(※一軍出場は5試合)、一軍の舞台でやるのは緊張感が違います。一番変わったと自分でも思うのが1球に対する意識。わずか1球で試合の流れ、勝敗が大きく変わってくるのが一軍だと感じています。
──1球に対する意識ですか。
吉川尚 まだまだ甘い部分はありますけど。昨年はファームで開幕を迎えて、ショートとセカンドを半分くらいずつ。高校、大学とずっとショートだったので、セカンドはプロに入ってから本格的に取り組み始めたのですが、このキャンプでも・・・
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