見事な復活劇に涙したファンも多いのではないか。この春、中日にテスト入団した松坂大輔が12年ぶりに日本で勝利を飾った。15年の日本復帰(ソフトバンク)後は右肩痛など故障との戦いの日々だったが、横浜高のエースとして春夏連覇で伝説となった1998年の夏から20年、平成最後のペナントレースで“怪物”が再び、力強い姿を取り戻しつつある。その松坂と同じ、1980年生まれの『松坂世代』のスポーツアンカー・田中大貴が怪物の今に迫る。 構成=坂本匠[編集部]、写真=井田新輔[インタビュー]、BBM 協力=BSスカパー!『プロ野球ワイド2018』 重たいウイニングボール
待望の瞬間は4月30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で訪れた。中日移籍後3試合目の先発マウンドに登った松坂大輔は6回114球、被安打3、与四死球は8ながら要所を締め1失点。2015年の日本球界復帰後初勝利を手にした。 田中(以下、──)「お帰りなさい」と言って、もう大丈夫ですか。
松坂 お帰りなさい(笑)?
──帰ってきました、という感じでしょうか。
松坂 そうですねぇ、もっと早く試合に投げて勝ちたかったですけど。ホークスのときに達成したかったんですけどね。
──キャンプ2日目にインタビューをさせてもらったときは、「(先発)ローテーションに入れるかもしれないイメージがあります」という話をしていましたが、そのときのことを覚えていますか。
松坂 えーっと・・・
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