今季メジャー最大のサプライズの1つに元巨人、マイルズ・マイコラスの大活躍がある。今季はカージナルスと契約し、メジャーに復帰。昨年の巨人時代(14勝8敗)と同じペースで勝ち星(10勝3敗)を重ねている。今や先発ローテの軸としてチームを支え、メジャーの球宴にも選ばれた。日本で投手としてのノウハウを覚えたマイコラスの現在地とは。 取材・文=奥田秀樹 写真=BBM、奥田秀樹 ※成績は現地時間7月14日現在 【現在地】カージナルス[先発投手] 
今季メジャー最大のサプライズの1つとも言われるマイコラスの活躍。しかし、すべては巨人で培った経験を生かしているだけ。NPBがMLBに十分に通用することを証明している
日本でメンタルが鍛えられ投げる以外の能力も向上
世界中から才能が集まるMLBでは、ドラフト上位指名者でもない限り、実力を証明する機会は限られる。2009年、高卒でパドレスに7巡目で指名されたマイルズ・マイコラスもそうだった。12年、23歳でメジャー初昇格も、25人枠の調整でその年は降格と昇格の繰り返し。それでもリリーフで25試合に登板、防御率3.62とまずまずの成績だった。
しかしながら13年は昇格しても、登板機会ないまま降格のケースが続き、2試合のリリーフ登板のみ。オフに40人枠を外れた。14年、移籍したレンジャーズでもマイナースタート。7月、先発投手陣にケガ人続出で、先発に転向しメジャー昇格。10試合で2勝5敗、防御率6.44だった。7月21日、
ヤンキース相手に8回途中まで4安打2失点で勝ち投手。8月、マリナーズ相手に8回3安打無失点など好投もあったが、レンジャーズで先発ローテーションの座を保証されることはなかった。
「あの年、チームメートだった
コルビー・ルイス(元
広島)から、日本時代の話をよく聞いた。面白い話ばかりで、こっちからもいろいろ質問をしたよ。とはいえ・・・
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