大谷翔平(エンゼルス)が右ヒジ違和感で故障者リスト入りした際、これまでヒジを痛めた多くの日本人投手がSFFを持ち球にしていたこともあり、「故障の原因はSFF」と現地では報じられた。果たしてこれは本当なのか。1000件を超えるトミー・ジョン手術を行ってきた慶友整形外科病院で、整形外科部長・慶友スポーツ医学センター長を務める古島弘三先生に話を聞いた。 取材・構成=坂本匠、写真=GettyImages 
手術も回避し、投手としての復帰も決まったエンゼルスの大谷翔平
それだけが原因ではない
実はSFFがケガにつながる実験データはありません。あるのはストレート、チェンジアップ、カーブの3球種で、実験の結果、最もヒジに負担が掛かる球種はストレートであることが分かっています。理由は、ストレートは指に力をかけて投げる球種で、抜いて投げるチェンジアップと比較して、より前腕の疲労につながるからだと考えられます。
ヒジを守る要素として・・・
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