1998年度の高校球界のトップに立った横浜高の強さはどこにあったのか。ここでは打倒・横浜に挑んだ挑戦者、準々決勝&決勝を担当した球審、歴史を目撃した記者の3つの視点から迫る。まずは準々決勝で延長17回の死闘を演じ、この夏、横浜を最も苦しめたPL学園高の主将で、現楽天監督代行・平石洋介のインタビューから。 取材・構成=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎、BBM 
延長11回、松坂大輔から安打を放つ平石洋介
“三塁コーチ”の真実
甲子園の準々決勝で対戦することとなった横浜高とPL学園高は、センバツの準決勝でも対戦。2対3で敗れているが、その数字以上に差を感じていたと言う。センバツ後、夏の「打倒・横浜」に照準を合わせたPL学園高では、さまざまな松坂大輔対策を実施。リベンジに大きな可能性を見出していたが……。 ――センバツで敗れた後、夏に向けてPL学園ではどのような意思統一がなされたのでしょうか。
平石 とにかく横浜を倒さないと日本一にはなれないですから、どうやったら松坂を打てるか、と常にそのことばかりみんなで考えていました。大げさかもしれないですけど、これ以上やれることはないと思えるくらいの練習をやってきたつもりです。
――対松坂に特化した練習はあったのでしょうか。
平石 本当にいろいろやりましたよ。その中でも最後の最後までやっていたのが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン