2018年シーズンは、広島との頂上決戦を制したソフトバンクの日本一で幕を閉じた。チーム一丸で成し遂げた、球団史上初となる下克上。感動と興奮が冷めやらぬ試合直後、日本一の四番打者に、これまでの熱き戦いを振り返ってもらった。 取材・構成=菅原梨恵、写真=湯浅芳昭(インタビュー)、BBM 11月3日、マツダ広島。日本一決定の瞬間、センターを守っていた柳田悠岐は大きく吠えて、胴上げ投手・森唯斗のもとに駆け寄った。歓喜の輪の中で、一際輝く柳田の笑顔。シーズン、クライマックスシリーズとバットでチームをけん引し、広島との日本シリーズでも第5戦(11月1日、ヤフオクドーム)、ここ一番で勝負を決める“驚弾”を放った。 それだけじゃない。選手会長としてグラウンド外でも尽力した。チームのために最善を尽くした男は、工藤公康監督の胴上げの後、仲間たちの手で7度、宙を舞った。 その後、共同記者会見、祝勝会、テレビ局等のインタビューを経て、柳田がわれわれの前に姿を見せたのは、夜中の3時前。疲れもピークに達したのだろう。かなり眠そうな様子だ。それでも、気合を入れ直し、日本シリーズ、2018年シーズンを振り返ってくれたが、最後の最後は「いやー、もうゆっくり寝たいっす」と本音を吐露した。 
インタビューを終え、部屋をあとにする柳田。長かった1日がようやく終わった
日本一、本当によかった
──まずは日本一おめでとうございます。
柳田 ありがとうございます。
──戦いを終えて率直な感想は。
柳田 いやー、ホッとしています。
──今シーズンは長かったですか。
柳田 長かったですね。
──共同会見では「苦しいシーズン」と振り返っていました。どの辺が苦しかったのでしょうか。
柳田 ケガ人もたくさん出ましたし、なかなか上位に食い込めていけなかったんで。そういうところは苦しかったですけど、その中でも・・・
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