ここでは平成の野球の歴史を鮮やかに彩った日本人メジャーたちを紹介しよう。 文=鷲田康 写真=Getty Images 
勝利が求められるヤンキースでもチームのために打点を挙げ続けた
「僕はずっと勝つことを求められるチームで、勝つことだけを目標にプレーしてきた」
松井秀喜という野球選手のアイデンティティーがどこにあるかと言えば、ヤンキース移籍1年目、2003年(平成15年)に聞いたこの言葉にすべてが集約されている。
星稜高からプロ野球の伝統球団・
巨人に入団し、メジャー挑戦で選んだのが名門・ヤンキース。どのチームも勝って当たり前、さらに言えば負けることが許されない。そういう環境でプレーを続けてきた。そこでいかに自分が勝つためのプレーができるか。そのことを志向しながらグラウンドに立ち続けてきたことが、松井という選手の価値ということだ。
ヤンキース入団直後に当時のジョー・トーリ監督が明かした話がある。
「入団してきたときは『ゴジラ』というあだ名の日本のスラッガーと聞いて、これはちょっと・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン