星稜高の林和成監督はむろん、実は中学時代の野球部監督も星稜高のOB、今の奥川にとっては先輩でもある。この両恩師に加え、小・中・高とバッテリーを組み続ける山瀬慎之助捕手が、エース右腕・奥川恭伸のすごさを語る。 取材・文=大久保克哉 写真=桜井ひとし、BBM 「ピカイチの人間性が成長の素」林和成監督[星稜高] 
1992年夏の甲子園では1学年上の松井秀喜と三遊間を組んだ林監督。2011年から母校を率いて甲子園に5度出場している
田舎の純朴な子
入学から今日まで、壁を乗り越えながら順調に成長してきているなというのが奥川の印象です。
その要因は何といっても人間性。物事のとらえ方も考え方も素晴らしいし、どんなに活躍しても天狗にならない。田舎の純朴な子ですよ。それでいて周りに流されないし、負けず嫌いで、芯の強さもある。彼をここまで育てたご両親や環境も素晴らしいのだと思います。
中学で全国制覇したといっても、高校では1年生のときに打たれましたからね。特に1年秋の石川大会と北信越大会です。両大会とも決勝で日本航空高(石川)と当たって、その2試合ともコテンパンにやられました。その後に私は彼に言ったんです。
「オマエ、星稜に来て・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン