日本ハムのドラフト1位右腕・吉田輝星が2月16日、ついに実戦デビューを果たした。結果は大田泰示に特大アーチを浴びてほろ苦いものになったが、随所で負けん気の強さとポテンシャルの高さは披露。約2週間の密着取材で見えてきた18歳の可能性と課題を現地からリポートする。 ※情報は2月17日現在 写真=高原由佳、毛受亮介 
吉田輝星 適性ポジション:先発
甲子園決勝の再現、柿木蓮との投げ合い
白組の先発としてホームユニフォームに身を包んだ吉田輝星は、昨年夏の甲子園決勝で大阪桐蔭高のエースとして立ちはだかったドラフト5位・
柿木蓮と再び先発のマウンドで相まみえた。チームの未来を背負う両右腕の対決は、球界きっての策士・
栗山英樹監督の粋な計らいで実現したものだった。
紅白戦2日前の2月14日。アメリカ・アリゾナ州での1次キャンプから帰国した指揮官は、14時間のフライト後にもかかわらず休む間もなく那覇から2時間超の国頭村に直行。2人のブルペン投球を視察し、紅白戦で先発させることを2人に伝えた。投げ合いが決まると宿舎で同部屋でもある柿木に吉田は「今度は負けねえぞって言いたいです」と表情は笑顔でも持ち前の負けん気の強さ、対抗意識をむき出しにした。
注目の登板は1回を投げて1安打2四球1失点。紅組先頭の
西川遥輝を142キロのストレートで二ゴロに打ち取ったが、続く二番・大田泰示には144キロを中堅バックスクリーンまで運ばれる特大弾を浴びて「甘かった」と反省した。さらにこの日もっとも注目された
清宮幸太郎との対決・・・
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