試合後に都内のホテルで行われた引退記者会見をお伝えする。3月21日の深夜から日付は変わり22日へ。1時間23分のロングインタビューの一部を紹介する。 
第2打席の当たりは一、二塁間への強い打球だったが、二塁手にうまく処理された
冒頭あいさつ
この遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます。今日のゲームを最後に日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけど、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。最後にこのユニフォームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています。
この28年を振り返るにはあまりにも長い時間だったので、ここで一つひとつ振り返ることは難しいということもあって、ここでは、これまで応援していただいた方々への感謝の思い、そして、球団関係者、チームメートに感謝申し上げて、皆さまからの質問があればできる限りお答えしたいと思っています。
一問一答(一部抜粋)
──現役生活に終止符を打つことを決めたタイミング、その理由を教えてください。
イチロー 日本に戻ってくる何日前とはっきりとお伝えできないのですけど、終盤に入ったときです。もともと今回、東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定でもあったんですけれども、キャンプ終盤でも結果が出せずにそれを覆すことができなかった、ということです。
──決断に後悔や思い残したようなことはないでしょうか。
イチロー 今日のあの、球場(東京ドーム)での出来事、あれを見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと……自分なりに頑張ってきたということは、はっきり言える。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。
──今思い返して最も印象に残っているシーンは何でしょうか。
イチロー この後、時間が経ったら・・・
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