開幕カードでは例年になく濃密な攻防が繰り広げられた。この3連戦から前半戦を読み解くカギを拾っていこう。 写真=高原由佳、山口高明 Fの焦点 勝利を呼び込んだ三番打者

開幕シリーズ陰のMVPは近藤。開幕戦でも8回裏に値千金の同点タイムリーを放った
もう投げるところがない。そんな雰囲気すら漂わせていたのが開幕カード全3試合で三番に入った
近藤健介だ。第2戦の9回裏、2対4と2点のビハインドを追っていた
日本ハムは二死から驚異的な粘りを見せる。途中出場の
横尾俊建が二塁打で出塁。続く
西川遥輝が左前打でつないで一、三塁とした。ここで近藤が7本のファウルで粘った末に11球目を見極めて四球を選ぶと、続く
中田翔の同点打を呼び込んだ。
3連戦で11打数5安打4打点、4四球。近藤の存在なくして2勝1分けという好スタートはなかった。開幕戦では粘りの打撃だけでなく、好球を確実に仕留める読み、勝負強さも発揮。3回と8回に放った適時打は、ともに相手の初球のファーストストライクを完ぺきにとらえたもの。その嫌なイメージが延長10回裏の申告敬遠につながり、直後の中田のサヨナラ満塁本塁打というドラマチックな展開を演出した。
コンディションさえ万全なら結果はおのずと・・・
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