
4月5日からのU18日本代表合宿でも力感のないフォームから繰り出す直球にカーブを交える“大人の投球”を見せた/写真=石井愛子
意識を高めるカーブの制球
揺るがぬ1つの決意がある。昨年末、ドラフト会議が約1年後に迫る中で、力強くも静かに語った。
「胸を張って『プロ志望届』を提出できる選手になる。それは高校に入学したときからの目標なんです」
漠然とした目標ではないからこそ、足りない部分を自己分析することをやめることはない。150キロを超える直球で押しつつ、キレのあるスライダーを低めに集めて打者を翻ろう。“本格派右腕”ゆえに、最重視しているのは「もっと前(打者寄り)でボールを離して、キレを増したい」と語る“直球の質”だ。と、同時に“カーブの制球力”を意識する。
「カーブが低めにうまく決まることで直球が生きる。カーブでカウントを稼げれば、ピッチングの幅が広がるので、大事にしています」
すべては勝てる投手になるため。昨夏は甲子園2回戦敗退、同秋は中国大会準決勝で
広島・広陵高に0対7の7回
コールドで負け。いずれも試合終盤に痛打を浴びての敗戦だっただけに、向き合い続けるのは「自分の甘さ」。克服へ、冬場に走り込みやウエート・トレーニング、さらに練習の合間の・・・
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