卒業時は「即戦力」として期待される大学生は昨年、侍ジャパン大学日本代表でも活躍した右腕2人を取り上げる。最終学年を迎えて心身とも充実しており、さらに飛躍しそうだ。 取材・文=高橋昌江 写真=矢野寿明 
腕のしなりの良さはかつて、ヤクルトの守護神で活躍した林昌勇を彷彿とさせる。140キロ台後半の直球も、体感では大台を軽く突破している
NPBスカウトは上位候補に太鼓判
今春から全面人工芝となった、宮城県仙台市内の東北福祉大学野球場周辺には、いくつもの桜の木が並ぶ。そのツボミがふっくらと膨らみ始めた4月13日、仙台六大学リーグ戦が開幕。
津森宥紀にとって学生ラストイヤーが始まった。キャンプ中から決まっていた開幕投手(対宮城教育大)として、8回2安打12奪三振で無失点。数字上は文句なしの出来に見えても、仙台の桜と同じように「状態はまだ6、7割ほど」と、万全とは言えないスタートだった。
5回まで一人の走者も出さず、イニングの球数も12~18球を推移しリズムの良い投球を続けたが、6回二死から四球、左安打、四球で満塁のピンチ。この場面を見逃し三振で斬り、8回も二死満塁を空振り三振で脱した。「三振を取りたいところで取れたのは良かった」としながらも、浮き沈みのある内容に「前半は安定していましたが、途中からは投げ込み不足ですかね。9回を完璧に投げられるようにしたい」と反省を口に。
日に日に鮮やかになる桜のように、約2カ月続くリーグ戦でピークを持っていくのは、上位校と対戦する後半。それは視察したスカウトも承知の上だ。開幕戦には8球団が訪れ・・・
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