令和時代が始まり、平成が終わった。平成時代にはプロ野球界でもさまざまな選手が活躍を見せた。今号では、さまざまな記録のランキングとともに、平成年代のプロ野球を数字で振り返ってゆく。ここからは投手編。平成時代は、投手の球速もどんどん上がり、幾多の鉄腕投手、剛腕投手がマウンドを彩った。一方で、小さく鋭く動かす変化球が主体になるなど投球術も変化し、技巧派投手も技の冴えを見せた。 ※通算記録の表の選手の名前の表記と所属は平成31年4月30日時点(NPB現役は現所属。その他はNPB一軍出場最終所属)。表中☆は2019年のNPB現役選手、+は昭和時代にも実働成績のある選手。年数は実働 
斎藤雅樹のシーズン10完投以上は6年もある
【完投】「ミスター完投」の斎藤が106完投。シーズン1位は野茂
平成の「ミスター完投」と言えば斎藤雅樹だろう。唯一100完投を超えている。平成初年度の1989年には11試合連続完投勝利の日本記録を樹立した。斎藤はこの年21完投をマークしたが平成では2位の記録だ。上位3人は昭和からプレーしていた選手。
シーズンの1位は91年の
野茂英雄で22完投。2位は斎藤と、89年の
阿波野秀幸、90年の野茂英雄と3人いる。90年の
巨人のチーム完投数は70(130試合)。今では考えられない数字だが、それだけ平成の時代は投手の・・・
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