社会人選手の最高の晴れ舞台である、第90回都市対抗野球大会が7月13日に東京ドームで開幕。各地区の代表で地域、会社のためにプレーするが、ドラフト候補選手にとっては、アピールの場でもある。来季から「即戦力」の呼び声が高い、4投手の最終調整に密着した。 取材・文=岡本朋祐 写真=大泉謙也 
奈良県出身。「チマチマしたのは嫌いなんです」と関西気質でリーダーシップ旺盛の投手向きの性格である
度胸満点だ。好きな言葉は「勝つか、負けるか。食うか、食われるか」。
日本ハム・
中田翔ら、男気のある選手にあこがれを持つ154キロ右腕・
宮川哲はこの夏、覚悟を持って、東京ドームのマウンドに立つ。
「強気な投球、圧倒できるような投球をして、観客の方がアッと驚く、印象に残る投手になりたいです」
7月16日の都市対抗初戦(JR東海)を控えて、並々ならぬ決意を語る。
昨年は都市対抗二次予選のブロック決定トーナメント(対甲斐府中クラブ)に先発し5回無失点も、右上腕部に違和感を覚えた。その後も投球を続けたが、6月末のオープン戦で痛みが再発し2週間投げられず、本戦は屈辱のベンチ外。スタンドから2試合、自チームの戦いを見つめた。大卒入社2年目はドラフト解禁。自身2度目となる人生の岐路を迎えるが、個人的な夢は心の底に秘める。
「与えられた試合を、最後まで投げ切る。このチームで勝ちたい。結果を出せば、スカウトの方々にも見ていただけ、評価も・・・
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