4年ぶりに原辰徳監督が現場に戻った巨人だが、5年ぶりのリーグ優勝へのカウントダウンが始まりつつある。そんなチームの象徴と言うべき存在が“二番・坂本勇人”。リーグ屈指の得点力を誇るチームを、新たな位置(打順)から支えている。 ジャイアンツの戦い方
スポーツ各紙の正月版紙面、原辰徳監督のインタビューの中に「二番・坂本プラン」の文字が躍った。インタビューを受けたのは昨年のこと。指揮官就任から間もない段階だったが、すでに二番にチームでNO.1の強打者を据える新打線を練っていたのだ。
坂本勇人本人もすぐに反応した。1月上旬、二番打者構想を問われると「起用法は監督が決めること」と前置きした上で「最近はメジャーでも二番にいい打者が入っている。(二番はつなぎ役という)イメージは変わってきている。もしやるなら、楽しみな部分があります」と非常に前向きにとらえた。日本でも高い人気を誇る元ヤンキースの遊撃手デレク・ジーターも二番に座ることが多かった。同じ大型遊撃手タイプの坂本勇には、重なる部分もある。
オープン戦では坂本勇と
丸佳浩を二番に置き、開幕前まで最善策を探っていた。単純に2人の能力だけでなく、左右どちらの打者が二番に入るかで前後の打者への影響もある。3月17日のマリナーズとの親善試合(東京ドーム)で3試合連続の二番に入り、2試合連続本塁打を放った坂本勇は「個人的に、内容のある打撃ができた。打順? 一番もやっていたし、そこ(二番)は特別(な難しさ)はないですね」と冷静な中に、確かな手応えを感じていた。
迎えた3月29日の開幕・
広島戦。敵地・マツダスタジアムの中堅上に掲げられた電光掲示板には二番の位置に坂本勇の名前が・・・
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