西武優勝の野手MVPは、この男で間違いないだろう。捕手として、史上4人目の首位打者に輝いた森友哉。背番号10の成長はチームにとって大きかった。 文=中島大輔、写真=桜井ひとし 
ロッテに勝って優勝が決まり、マウンドの増田に駆け寄る森
連覇を目指す新チームが春季キャンプで始動する約10日前、キャプテンの
秋山翔吾は今季のキーマンとして真っ先に森友哉の名を挙げた。
「森をどう大人にしていくか。去年の経験って、めちゃくちゃでかいと思うんです。苦しい中でもマスクをかぶらないといけない。打つほうも防御率も盗塁阻止も森の思っている数字ではなかったかもしれないけど、優勝して報われた。ただ去年までいた選手が抜けて、今年はチームとして1個1個の精度を高めないと勝てないと思われているので、森の表情や仕草に注目度が高まると思う」
高卒6年目、今年24歳になった森は攻守の中心としてチームを引っ張った。打っては五番や三番に入り、打率.329と首位打者争いをリードした。守っては126試合で捕手として先発出場。
岡田雅利が故障で8月前半に離脱して以降、ほとんどの試合でマスクをかぶった。
「守りと攻撃は別物だと思っています。守りがうまくいっている、いっていないは関係なしに、打撃は打撃で大事にしている。そこのメリハリをしっかりできていることが、いい結果につながっていると思います」
夏場に森がそう話したように、攻守の切り替えは捕手が出続ける上で不可欠だ。実際、今季の森には攻守で二つの顔が・・・
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