ここ10年でセ・リーグの球団が日本シリーズを制したのは2012年の巨人のみ。そして今シリーズも巨人が4連敗と惨敗に終わった。セはこのままでいいのか。今後、パ・リーグとの格差は埋まるのか。4人の野球解説者が提言する。 育成からエースに登り詰めた千賀。ソフトバンクは十分な“企業努力”をしている
伊原春樹「セは一層の企業努力をしなければいけない」
今年で7年連続パ・リーグが日本一に輝いたが、そのうち5度がソフトバンク。パの日本シリーズでの強さはイ
コール、ソフトバンクの強さと言い換えることができるでしょう。まさに黄金時代を築いていますが日本シリーズでこれだけ勝ち続けることができているのは、他球団との“企業努力”の違い。歴史をヒモ解いてもそうでしょう。巨人のV9、そして80年代から90年代にかけての
西武黄金時代。いずれも、球団が一体となって戦力強化に努めました。
その企業努力の一つは資金を投入すること。必要であればFAなどで好選手を獲得する。さらに育成の充実。ソフトバンクは三軍制を敷くなど選手育成に力を注いでいます。
千賀滉大、
甲斐拓也、
牧原大成、
周東佑京ら日本シリーズでも躍動した選手も育成出身。選手層の厚さも巨人を圧倒していました。
そこに“環境の違い”が加味される。パにDH制があることは大きな利点です。投手が打席に立つセ・リーグは、パに比べれば投手にとって消耗度が少ないのは間違いありません。しかし、それは・・・
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