
幼きころ、球場で観戦した試合は胸に焼き付くものだ
変わらぬテーマ
延べ2653万6962人。今季のプロ野球ペナントレース計858試合の観衆は、過去最多で昨季から約100万人増と2011年から右肩上がりを続けている。この観客動員数の伸び率を見るたび、寂しく思うことが1つある。それは野球人口の減少だ。実数は明かされていないが、各団体の発表を見れば学童から中高、大学、軟式野球まで、14年以降5年連続でチーム数は減っている。
これまで、一流の選手たちのプレーにあこがれを抱き、自らも白球を追う──の流れが、日本の野球人気の底辺を支えてきた。実際、プロ野球選手たちも、幼少期にプロの世界から夢をもらったと語る者は多い。
「何歳のころだったか覚えていないですけど、家族全員で東京ドームに行ったんです。そのころの
巨人には松井(
松井秀喜)さんがいて、
高橋由伸さんがいて。放つ打球が、どこまでも飛んでいく。やっぱりプロ野球はスケールが違うな、と。それと雰囲気。あの大声援の中でダイヤモンドを一周するのは気持ちいいだろうな、と子どもながらに思っていました」
そう話したのは・・・
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