新型コロナウイルスの感染拡大を受け、社会人野球の全国規模の公式戦は都市対抗に限られる。ドラフトの対象選手は予選で存在感を示す。 取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明 
最速155キロ。左肩の開きを抑えるため一度、三塁方向を見てから投げる。かつてのソフトバンクのエース・斉藤和巳の投球フォームにそっくりだ
今季から日本製鉄かずさマジックを率いる
渡辺俊介監督は、大一番の先発に、
山本晃希を指名した。6月30日からのオープン戦3試合を「都市対抗予選」に設定。同30日の鷺宮製作所を5対4、7月1日の三菱日立パワーシステムズ戦は雨天中止となったが、3日のJR東日本戦を代表決定戦に位置づけ、大卒2年目の155キロ右腕にマウンドを託している。
舞台は、活動拠点の君津球場だが、張り詰めた空気が流れる。3月25日以来の先発だった山本は4回1失点。4回は自身のバント処理ミスでピンチを広げて失点も、追加点は与えなかった。「良い緊張感で投げられた。ライン(内、外に投げ分けること)も出ていた。ほんの少しのスキもなくしていきたい」。その後・・・
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