初めてキャッチボールをしたときに手にしたグラブ、あこがれのプレーヤーが愛用していたグラブ。グラブへの思いは十人十色、語りたいことはたくさんある。今号では野球選手の相棒を総力特集でお届けする。単にボールを捕るだけの道具ではない。そこには、野球を愛する人の浪漫が詰まっている。 文=井口英規 写真=BBM 
眼光鋭く、構えに入ったサード・長嶋。左手にはローリングス製のグラブがあった
こだわりがぶつかり、生まれた奇跡の逸品
昭和のプロ野球で、もっともカッコよくグラブを使った男は誰か。
そんな問いかけをすれば、間違いなくミスタージャイアンツ、
長嶋茂雄の名前が筆頭に挙がるはずだ。
サードの守備で中腰となった際、大きめのグラブを地面に着きそうなところに置き、打者の目を鋭く見つめる。そして打球音と同時に動き、猛烈な打球に飛びつき、緩いゴロであれば、ショートはおろか投手前までカバーしてのランニングスロー。三遊間の打球で、投げた後の右手をひらひらとさせつつ・・・
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