西武と巨人で捕手。そして強打者としてセ・パの各投手の球を受け、また対戦もしてきたデーブ大久保氏。ここでは捕手目線で衝撃を受けた変化球と、打者ではキリキリ舞いさせられた投手の変化球を回想してもらった。 取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM 
1980年後半から巨人の大エースだった斎藤。スライダーの曲げ幅を自分でコントロールできるテクニックを持っていた
140キロ後半のスライダーは打てない
西武時代は二軍でマスクをかぶっていて、一軍ではほとんど経験がないのですが、すごい変化球を投げるなあ、と思ったのは
郭泰源とナベちゃん(
渡辺久信)です。郭泰源は紅白戦で対戦したイメージしかないです。ただあのスライダーはすごかったです。今のカットボールよりも変化が大きく、横にキュッと滑る感じで曲がり、それが140キロ台後半ですから、エゲつないし、打てないですよ。
ナベちゃんはカーブ。大きなカーブですごく特殊なんです。通常のカーブは、一度フッと上がる感じでその後、落ちながら曲がっていきますが、ナベちゃんは、その落ちるスピードの球速が速くなるんです。今でいうところのパワーカーブですね。だから打者はタイミングが合いません。これはまさに魔球でしたね。
巨人でカーブと言えば桑田(
桑田真澄)。彼のカーブはコントロールのいいカーブです。何でこんなに簡単にストライクが取れるの? というくらいストライクが簡単に取れるんです。フォークなら・・・
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