高校卒業後は神宮でのプレーを夢見ていた。だが、超難関と言われる志望大学に合格できず、プロ志望へ進路を転換した。一度はリストから消えかけていた154キロ右腕が、1位候補に浮上。自身は「世代No.1」を目指す、高校生注目度トップの投手である。 取材・文=岡本朋祐 10月6日、愛知県名古屋市内の同校内で、プロ志望会見を開いた
10月6日の授業が終了した15時過ぎ、愛知県名古屋市内の中京大中京高はバタバタだった。事態が急転したからである。この日の11時。154キロ右腕・
高橋宏斗が第一志望としていた大学入試の合格発表があったが、残念ながら吉報は届かなった。
難関校ではあることは十分、承知していた。昨年の合格倍率は5.9倍。高橋と同じ右腕として慶應義塾高を経て、昨年まで慶大でプレーした5歳上の兄・伶介さんの影響を受け、神宮球場での登板を夢見ていたものの、その願いは通じなかった。
この日の午後には、一部メディアから「入試結果」が速報されたこともあり、学校サイドはこの日の取材対応を協議。「進学決定」から一転して「プロ志望」の会見が行われた。
「新型コロナウイルスによって、自分の進路も、迷うところがありました。最初は大学進学を予定して、それが、思うような形でうまくいかなかったんですけど、小さいころからの夢をあきらめ切れずに、いずれはプロ野球選手になりたいという思いがありました。それに一歩でも早く、近づければと感じています」
無念は当然ある。しかし・・・
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