
4球団が競合した早大・早川。最速155キロ左腕がプロの舞台に挑む
続いた厳しい注文 徹底した意識付け
2017年2月7日。千葉・木更津総合高の144キロ左腕だった
早川隆久は、早大の安部球場(東京都西東京市)で練習に初めて合流した。練習後、室内練習場で練習用のユニフォーム姿で取材に応じ、「目標は4年間で人間性を鍛えること。技術的には、球速は最速で140キロ台後半、アベレージで140キロ台前半が出せるように。制球力もアップしたい」と語った。
それから約3年8カ月後。最速155キロの大学No.1投手に成長して10月26日のドラフト会議を迎えた。
ヤクルト、
楽天、
西武、
ロッテの4球団が1位で入札。抽選の結果、楽天が交渉権を獲得した。
石井一久GMが「交渉権確定」のクジを左手で引き当ててから約2時間半後。早川がオンラインで授業を受けていた関係で、記者会見は20時から始まった。会場は、あのときと同じ室内練習場だった。学生服姿で現れた早川は、「ここまで評価してもらって指名されたことは、すごくうれしい。楽天は投手陣も打撃陣も強力。自分もチームになじめる選手になりたい」と話した。
ここまで順風満帆だったわけではない。1年春に開幕の法大1回戦でリーグ戦デビューを果たすと、・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン