26の大学野球連盟で最多となる「89人」を輩出する「戦国東都」でも特別な存在だ。今季、NPBに在籍する顔ぶれを見ても、各球団の主力クラスがずらりと並ぶ。その理由は、亜大のグラウンドに行けば、すぐに理解できるだろう。 取材・構成=佐伯要 写真=BBM 
2014年春には、東都史上2校目となる6連覇を達成
亜細亜大学硬式野球部 創部/1958(昭和33)年
東都大学一部リーグ優勝/26回
全日本大学野球選手権大会優勝/4回
明治神宮野球大会優勝/5回
日の出グラウンドは毎日がサバイバル
東都リーグは「戦国」と呼ばれる。一部の6校だけでなく、二部も含めた12校の力が拮抗しており、二部優勝校が入れ替え戦を制して一部に昇格する「下克上」が頻繁に起こる。26の大学野球連盟のうち、この東都出身の現役プロ野球選手が最多の89人。なぜプロ野球選手が輩出されるのか。その理由について、亜大の生田勉監督はこんな話をしていた。
「競り負けたら容赦なく入れ替え戦に回ることになる。このプレッシャーに勝てるかどうか。勝ち残った人は自信をつけて、さらにうまくなる。それが東都です。厳しい勝負で揉まれた選手がプロや社会人で活躍する。東都の選手は『ここぞ』というところで強いから、プロのスカウトの方々に評価していただけるんです」
生田監督は2004年にコーチから昇格して指揮官に就任。2014年秋にはリーグ史上2校目、戦後では初の6連覇を成し遂げるなど、今秋までに10度のリーグ優勝に導いている。
大学別2位の亜大出身の20人のうち、
松田宣浩(
ソフトバンク)を除く19人が生田監督の下でリーグ優勝を経験。松田も生田監督のコーチ時代に優勝している。
彼らは、なぜプレッシャーに勝てたのか。答えは・・・
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