例年より少し短いオフを経て、2021年も球春が到来。新型コロナの影響により無観客、厳戒態勢でのキャンプインとなったが、選手、首脳陣、ファン……個々の心は熱く燃えている。2月1日、各チームは新たなシーズンをどのような形でスタートさせたのか。 ソフトバンク・小久保新ヘッドコーチも熱視線。143試合に向けた強じんな体づくり

ほかのコーチ陣とも積極的にコミュニケーションを図りながら、選手たちを見守る小久保新ヘッドコーチ(写真右)[写真=湯浅芳昭]
静かに、ゆっくりと。だが、着実に──。王者は動き出した。
昨季、選手たちは例年にない厳しいシーズンを、最後の最後まで戦い抜いた。疲労などコンディションに配慮する必要もあり、今年のキャンプは例年以上に体力強化に重きを置く。「相手(チーム)が研究しても、対応できるように万全の状態をつくる。選手にはしっかり143試合、しっかり戦える体力づくりを求めていく」と
工藤公康監督。そこで今回はまず、選手個々の筋力、肩やヒジの可動域などを計測して数値化する「スクリーニングテスト」が行われた。結果を踏まえて今後の指導に生かすとともに、未然にケガを防ぐのが目的だ。
投手、野手、時間帯もズラして密にならないように行われたスクリーニングテスト後は、投手はポール間、野手は70メートルリレーで汗を流した。今年は毎年キャンプ序盤に予定されている12分間走はなし。しかし、走り込み自体は基本練習の一つとして組み込まれ、軽快な走りを見せる者、すでにキツそうな者、選手によって表情はさまざまだった。
そんな選手たちの様子に目を光らせていたのは・・・
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