シーズン開幕に向け、各球団の青写真も固まってきた。ただ、1994年のオリックス・イチローのように、台頭してきた若手が、すべての常識を覆してしまうこともある。2021年注目の108人を紹介する今回の企画。こちらではテーマ別に急成長、巻き返しを期す男たちを紹介する。まずは、12球団から今季のブレーク候補を挙げていこう。 ※情報は2月28日現在(楽天・渡邊佑樹は3月1日に支配下登録)。年齢は21年の満年齢 杉山一樹 貪欲に挑み続ける剛腕
巡ってきたチャンスを逃がすまいと必死だ。エース・
千賀滉大も舌を巻く高いポテンシャル。昨年の日本シリーズでも自己最速タイの157キロをたたき出して度肝を抜いた。将来的にチームを背負って立つであろう剛腕は、投球の幅を広げるために新球・カットボールを習得するなど貪欲に挑んでいる。制球力など課題ともしっかりと向き合う姿に、
工藤公康監督からは“キャンプMVP”の評価も。千賀、
東浜巨の出遅れで手薄となった先発陣の救世主となれるか。
リチャード 爆発力に確実性をプラス

[ソフトバンク/内野手・22歳]
レジェンドたちの教えを受け、覚醒の時を迎える。3月に支配下となった昨季は、ウエスタン・リーグ本塁打王&打点王に輝くも、一軍デビューはならず。持ち前の爆発力を結果につなげるべく、
王貞治球団会長から「力より速さ。軽く振れ」との助言を受けた。
小久保裕紀ヘッドコーチの下で磨いたのは体のキレ。力感のないスイングでも悠々とスタンドへ運ぶパワーは、やはり凄まじい。攻守ともに確実性をアップさせ、正三塁手獲りへ名乗りを上げる。
河村説人 “ポスト澤村”で勝ち継投で輝く
学生時代の愛称“キリン”の由来となった192cmの長身は、角度のある最速150キロの直球を生み、落差のあるフォークを際立たせる。大きく割れるカーブでもカウントが取れるとあって、テンポ良く投じて安定感も抜群だ。練習試合で好投を続けてアピール中のドラフト4位ルーキーは「ゆくゆくは先発で投げたい」という強い思いを内に秘めるも、今は“開幕一軍”が最大の目標。“ポスト
澤村拓一”として勝ち継投入りも現実味を帯びている。
小川龍成 目指すは“令和の牛若丸”
左翼線のファウルフライを好捕するなど軽快な動きで守備範囲は広く、スローイングも安定。打席では・・・
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