過去に国立大出身のドラフト1位指名は、1996年の杉本友(筑波大→オリックス)1人だけだが“25年ぶり”の期待がかかる。楽天・早川隆久の背中を追い、大学生No.1左腕の評価を得つつあるスターターである。 取材・文=坂本匠 写真=ワンダン・ダワー 
筑波大キャンパス内にある野球部グラウンドのスタンドにて。緑に囲まれた大自然の中で、4年間、自分に向き合い、力を蓄えた
ドラフトの有力候補として注目を集めるのは、これで2度目だ。仙台高時代は3年春の宮城大会・仙台育英高戦(0対7で敗戦)での投球をスカウトが評価したことをきっかけに、「プロを意識したこともなかった」という
佐藤隼輔を取り巻く環境は大きく変化した。県8強に進出した3年夏は、41回を投げて58奪三振、29イニング連続無失点の成績を収めたことで、周囲も盛り上がりを見せたが、「強豪校に対しては結果が出せませんでした。プロへはしっかりとした力をつけてから行きたい」と当の本人は冷静。プロ志望届は提出せず、仙台高・石垣光朗監督の勧めもあり、「4年後、1位でプロ」に目標を切り替え筑波大への進学を決めている。
迎えた2度目のドラフトイヤーは・・・
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