ここでは12球団の本拠地球場の球速計測の最新事情を紹介する。現在はスピードガンではなく、もともと軍事利用から生まれた高性能弾道測定器『トラックマン』で計測したものの表示が主流となってきた。 
札幌ドーム
球速測定プラスアルファの時代
球場の球速表示は1970年代終盤から『スピードガン』で測定されていたが、近年は『トラックマン』が主流になっている。ただ、トラックマンは球場で球速を表示するために導入されたわけではなく、球速、回転数、リリースの位置、打者の打球角度などなど、さまざまなデータを集積し、チームの強化に役立てるためのものだ。MLBから広まり、NPBでは
広島以外の11球団で導入されている。

東京ドーム
巨人の場合、東京ドームとジャイアンツ球場で17年シーズンからトラックマンを採用。東京ドームではバックネット裏後方に設置し、同球場を使用する都市対抗でも昨年秋の第91回大会から同システムを活用するようになった。なお、東京ドームでの公式戦で記録された最高球速は、今年6月20日に行われた
DeNA対広島(※DeNAの主催試合)で、広島の
コルニエルが投じた165キロ。これは日本最速タイ記録だ。

ZOZOマリン
ZOZOマリンは開場の1990年(当時は千葉マリン)から球場スピード表示はあったものの、トラックマンが導入された17年以降は、そのデータを表示。バックネット裏に設置され、さまざまなデータが採取されている。
ロッテは19年1月にトラックマンでの情報分析のための20人体制のチームを発足。球種分布や配球の傾向などを洗い出している。
阪神の本拠地・甲子園球場も・・・
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