日程表を眺める日々がやってきた。全国各地区では夏の甲子園出場をかけた地方大会が開幕。有力選手の出場試合をチェックするため、各球団のスカウトはスケジュール調整に追われる。大学、社会人を含めて2021年ドラフトの上位候補を探ってみた。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
7月3日、大阪桐蔭高と高知高の練習試合には12球団49人のNPBスカウトが集結。鋭い視線が注がれた
秋田の逸材・風間球打は「令和の怪物」級
新型コロナ禍で昨年は夏の地方大会、全国大会が中止。甲子園切符をかけた全国49地区の地方大会が、2年ぶりに開催されている。負ければ引退で、真剣勝負が見られる最後の場。NPBスカウトにとって7月は、高校生シフトが敷かれる。
今年の傾向としては、好投手が多く「高校BIG6」が形成される。
▽森木大智[高知高] ▽小園健太[市和歌山高] ▽風間球打[明桜高] ▽畔柳亨丞[中京大中京高] ▽達孝太[天理高] ▽石田隼都[東海大相模高] 最も注目されているのは高知高の154キロ右腕・森木だ。高知中時代に軟式球で、150キロを計測した逸材。今夏に最初で最後の甲子園出場にかけるが、プロの人気は急上昇中だ。7月3日、大阪桐蔭高との練習試合には12球団49人が集結した。超高校級の打線に7回3失点、11奪三振と圧巻の内容。
広島・
苑田聡彦スカウト統括部長は「即戦力。体の強さがある」と評価すれば、
日本ハム・大渕隆スカウト部長は「最近の高校生は・・・
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