セ・リーグのマッチレースとは異なり、こちらは3本差に4人がひしめく大混戦。マーティンの骨折離脱は残念だが、シーズン中の復帰をあきらめてはいないとも。果たしてタイトルの行方は? ※記録は9月26日現在。各選手の今季成績横の数字はリーグ順位 パの争いの安全圏は35本? 常連ではない新たな顔ぶれ
セ・リーグでは
巨人の
岡本和真と
ヤクルトの
村上宗隆が壮絶な打ち合いを繰り広げているが、パ・リーグは4人が本塁打王レースを引っ張っている。過去4シーズンは2020年=
浅村栄斗(32本/
楽天)、19年=
山川穂高(43本/
西武)、18年=山川穂高(47本/西武)、17年=A・
デスパイネ(35本/
ソフトバンク)がキングの称号を手にしたが、今季はこれまでタイトル争いの常連だった彼らの名前はここにはない。
代わってこの争いをリードしているのが、優勝争いの原動力の1人と言ってもいいオリックスの主砲・杉本裕太郎だ。身長190センチ、体重104キロの体格を誇り、4年目の19年まで通算13安打のうち10本が長打。ケタ違いのパワーが武器の杉本が「師匠!」と慕うメジャー通算282本塁打の
ジョーンズは「オレよりも体が大きいんだ!」とそのサイズを認め、「センターへ打ち返して力を抜けば大丈夫さ」と助言を送ったという。この“脱力”こそが飛躍の一因。自主トレを共にした
広島・
羽月隆太郎のバットを借りると「オモチャみたいに軽かった」と驚くも、「スイングスピードを計測したら変わらなかった。それなら」と操作性を重視し、890グラムから800グラムのバットへ。浅村にもバットを譲り受け、“力任せ”からの脱却を図った。
加えてメンタル面。自身初の開幕スタメンを勝ち取ったが、当初の打順は六番。開幕直後の打率は1割にも満たず「(数字を)意識し過ぎていた。それがアカンかった」と打席に集中することを意識した。すると納得の一打が出るようになる。内角攻めに遭う中で、5月9日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では左翼ポール際へ特大弾。「ホントにうまく打てた。インコースをああやって打てれば、ピッチャーはイヤやと思うんです」。技術を発揮できたのは・・・
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