ツバメ軍団が昨季の最下位からセ界の頂点に上り詰めようとしている。2021年のスワローズは何が変わり、どのように白星を積み重ねたのか。前回優勝時、2015年の指揮官で、現在は野球解説者の真中満氏に、ひと足早く「勝因」を分析してもらった。 
まさにチーム一丸となり、最下位からの巻き返しを見せた
【投手陣】先発&ブルペンの結束
2020年シーズンと比較すると、チーム防御率(4.61→3.34)が向上しており、さらに詳しく見ていくと、先発防御率(4.83→3.49)、救援防御率(4.33→3.03)といずれも劇的に良化していることが分かる。そして他の追随を許さぬ145ホールド。投手陣が安定したことにより、持ち味の攻撃力をいかんなく発揮できたと言えそうだ。 
高卒2年目の奥川は、登板間隔を空けながらの先発起用となったが、しっかりと役割をこなした
開幕時は先発陣、救援陣は、万全とは言えない状態でスタートしました。その中で高卒2年目の
奥川恭伸を間隔を空けながら起用し始めると、しばらくは苦しみながらも、しっかりと結果を残すようになりました。加えて6月以降に
高橋奎二、後半戦になると
原樹理が先発として力を発揮し始めました。当初、予定していた
石川雅規、
小川泰弘、
サイスニードが中心と見られた先発陣を、キツキツではなく、余裕を持って回せたことが大きいです。
新外国人のサイスニードは来日が遅れ、初登板は5月に入ってからでした。当初は制球を乱す場面が見られ、5、6回あたりにつかまるシーンが多かったのですが、徐々に日本の野球、日本の打者に慣れてきて、しっかりとゲームをつくることができました。球も強いし、制球力さえ安定すれば、なかなか打たれない力を持った投手でした。
開幕一軍から漏れた41歳のベテラン・石川は6月に3連勝こそありましたが、その後はなかなか勝ち星に恵まれませんでした。それでもしっかり試合をつくれていたし、7月以降、防御率2点台をキープするなど安定感がありました。
上位を争った
巨人は、先発陣を中5日で回したことで終盤に歪(ひず)みが出てきました。一方の
ヤクルトは・・・
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