ソフトバンク・長谷川勇也 最後にもたらされた気持ちの変化
2021.10.21@PayPayドーム 
ホークスナインの手によって胴上げされる長谷川勇也[写真=湯浅芳昭]
チームのCS進出の可能性もあって、訪れるかどうか分からなかった現役最後の打席。長谷川勇也は絶好の場面で代打として送られ、手に汗握る真剣勝負を繰り広げた。
10月21日、本拠地・PayPayドーム最終戦となった
日本ハム戦。0対0の7回、一死二塁だった。マウンドの
伊藤大海は持ち前の気迫で好投を続けており、長谷川に対しても初球、外角に149キロのストレート。「本当にいいボールで、気合の入ったボールだった」。打席結果は一ゴロに終わったが、勝負師のスイッチは完全にONだった。
最後に見せた執念のヘッドスライディングは、直後の
甲斐拓也のホームランも相まって、まるでドラマのワンシーンのようだった。「長谷川さんの生き様、気迫、その気持ちが乗り移ったんじゃないかなと思います」(甲斐)。見る者の心はジーンと熱くなったに違いない。
試合後に行われた引退セレモニー。長谷川の表情は実に晴れやかだった。引退会見の際も「山あり谷あり、それしかなかった」と自らの野球人生を振り返り、悔しさにも似た複雑な思いをにじませていたが、最後の時を迎え、締めくくった言葉は・・・
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